読売新聞をお届けする読売新聞販売店は全国で約7,000店あり、そのうち読売新聞を専門に扱う読売センター(YC)は3,000店あります。
そんな読売センターとSBSグループが共同で運営する新たな宅配サービス、読売センターお届け便とはなにか、サービスが生まれた経緯、取り扱い商品やメリットなどについても解説いたします。
「読売新聞の配達バイトに興味がある」「読売新聞配達バイトの求人を探してみたい」とお考えの方は参考にしてみてください。
そもそも、読売センターお届け便とはどのようなものなのか、詳しく解説いたしましょう。
読売センターお届け便とは読売センターと物流一括受託サービス大手SBS (Sougo Butsuryu System)ホールディングスが共同で運営する宅配サービスを指し、読売新聞販売店のネットワーク網を活用し、地域に密着した品質の高い宅配サービスを提供するものです。
サービス開始当初は東京23区内のみ対象だったのが、2021年には東京都下まで範囲を拡大。
2022年には千葉、神奈川、埼玉などにエリアを拡大、対象エリアを着実に広げており、将来的に全国へとサービス範囲を広げたいと考えています。
読売センターお届け便はご家庭やオフィス、お店などへきめ細やかなサービスを短時間でお届けできる宅配ネットワークを持つことが最大の特徴です。
新聞配達を通じて各地域の特徴を把握している新聞配達スタッフたちが希望する時間にお客さまのところへ商品を配達します。
なお、配達時間は朝8時~夜9時までとなっており、時間指定も2時間単位で可能で、不在配達にも対応可能なサービスです。
また、非対面での受け取りを希望するお客さまに対して置き配や返品商品を回収するなど、さまざまなサービスに対応しています。
発送先からお客さまのところまで荷物が破損や紛失しないようしっかりと対策を講じています。
たとえば、荷物を大量に積んだとき梱包している箱が破損するのを防止するため、拠点間で輸送時には二段かご車を使用。
さらに、小さな荷物を複数同梱できる専用のオリコン(折りたたみコンテナ)を開発、導入しています。
新聞配達スタッフへの教育にも力を入れており、読売新聞社の研修期間である読売販売経営学院を活用し、さまざまな研修やマナー教育を行っています。
誕生した詳しい経緯を見ていきましょう。
そもそも、読売センターお届け便がスタートした理由の1つに配送業界の人材不足があります。
数年前、配送業界の深刻な人材不足が社会問題となり、大手配送業者が送料を値上げしたり、集荷時間を切り上げたりという条件をEC業者が提示されるという事態に。
SBSグループの荷主さまの中にもこういった問題を抱え、相談されるケースも増えたと言います。
SBSグループはお客さまの要望に応えることを大切する企業で、お困りの荷主さまのために力になりたいと考えていました。
それまで、企業同士の配送やEC商品の物流で実績が豊富で、さまざまな商品の梱包や保管、配送業務を経験してきましたが、自社インフラでのワンマイル配送網がなかったため、新聞配達のネットワーク網を持つ読売新聞社と協力し合い読売センターお届け便が生まれた…という経緯です。
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荷主さまへの営業や倉庫~集荷、自社仕分けセンターへの幹線などをSBSが受け持ち、自社仕分けセンター~読売センターへの配送を読売新聞が担当、最終的な配送を読売センターのスタッフが行います。
読売新聞販売所へ荷物が届くと、新聞配達スタッフが自転車やバイクを使ってエリアのお客さまへと届ける仕組みです。
もちろん、配達指定がある場合は読売センターで荷物を預かるため安心です。
読売センターお届け便はこれまで、さまざまな商品を配送してきました。
たとえば、アパレル、雑貨、日用品、スポーツ用品、健康食品など、常温で保管できるものを取り扱っています。
現在、冷蔵や冷凍の商品の取り扱いはしていません。
また、新聞配達で使用するバイクや自転車で運ぶため、大型荷物(140㎝)の取り扱いは不可となっています。
これまでの配送事例として、次のようなものがあります。
①美容関連通販商品
大手宅配業者が値上げを行う中、読売センターお届け便を試験的に導入したところ、大手業者よりコストを抑えることができた。
②健康食品の通販
健康意識の高まりから、サプリなど健康食品の通販が人気で配送量が増える中、注文日~到着までの時間を短くするサービスが必須に。
読売センターお届け便のスピーディな対応が時短を可能になった。
読売センターお届け便のメリット
読売センターお届け便が生まれた経緯、仕組みなどをご説明したところで、読売センターお届け便のメリットについても見てみましょう。
主なメリットには次の3つがあります。
①物流コストの削減
読売センターお届け便の最大のメリットは物流コストを大幅に削減できることです。
人口が密集した都市部を中心に展開しているため、配送効率が高いため送料の大幅な削減に。
また、荷物の仕分けや保管なども任せることができるので、トータルでかなりのコストが削減可能です。
小型~中型の荷物の配送なら、大手宅配会社に劣らないと言えるでしょう。
②小規模の業者に最適
読売センターお届け便は小ロットの荷物の梱包や保管、配送に対応できるので、小規模なEC業者に最適です。
荷主さまに合わせてさまざまなサービスのカスタマイズが可能で、小回りのきくサービス提供ができるのが強みと言えるでしょう。
③エリアでの信頼力が高い
また、読売新聞配達スタッフの担当エリアでの信頼力の高さも強みです。
そもそも、新聞販売店は担当エリアのお客さまから信頼されないと存続することができません。
そのため、自然と接客やサービスが高まります。
また、読売センターも研修などを行い、スタッフの教育を行っています。
新聞配達スタッフはどんなに天候が悪くてもお客さまのところへ決められた時間までに新聞を配達するという強い使命感を持っており、このことは荷物についても同じです。
実際に、読売センターお届け便を利用したお客さまからは「スタッフの対応がよかった」「礼儀正しい」などのお声をいただいています。
読売新聞をお届けする読売センターは新聞以外にも小型~中型の荷物を扱っており、担当エリアで得た高い信頼を強みにお客さまからのニーズにお応えしています。
読売新聞の配達バイトをしてみたい、求人に興味があるという方のお役に立てると幸いです。