ひと昔前まではカブが主流だった新聞配達用のバイクも、最近はギアのような乗りやすいスクーター型バイクを採用する販売店も増えています。
今回は新聞配達バイトでうまくバイクを乗りこなす方法をご紹介しますので、新聞配達バイトに興味がある方はぜひ最後まで読んでみてください。
原付を使用する最大のメリットは他の方法と違って体力の消耗がないこと。
担当エリアが広かったり、アップダウンが多かったりするエリアだと、徒歩や自転車では体力を消耗してしまいます。
でも、原付ならその心配がなく、時間内に配達し終えることができるでしょう。
いっぽうで、初期費用がかかったり、燃料費の高騰があったり、交通ルールが厳しかったり、走行音がうるさかったりとデメリットもないわけではありません。
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次に、新聞配達で使用される原付の種類についてご紹介いたします。
①ホンダ スーパーカブ
1958年に登場したスーパーカブ。
なんと、現在までシリーズ合計1億台以上もの販売台数を誇る原付バイクで、今でもこの記録を更新し続けているというから驚きです。
なぜ、スーパーカブがここまで人気なのかと言うと、耐久性が高いことが挙げられます。
「スーパーカブはエンジンオイルなしでも走ることができる」という噂を耳にした経験ってありませんか?
もちろん、実際はエンジンオイルで走ることはできませんが、そんな噂が立つほどスーパーカブは耐久性に優れているということです。
また、新聞配達用の原付にスーパーカブが選ばれる理由に燃費のよさがあります。
最近、ガソリンの高騰が続いており、毎日長距離を走行する新聞配達用の原付の燃料コストに頭を抱えている販売店も多いでしょう。
スーパーカブの燃費は非常によく、現行モデルの場合だと50プロで90㎞/ℓ以上とも言われています(30㎞/hの場合)
また、スーパーカブはマニュアルでありながら、左手でクラッチ操作をする必要がないのも人気の理由の1つでしょう。
スーパーカブの中でも新聞配達用に最も採用されているのがスーパーカブ50プロ。
宅配や新聞配達での使用のために作られた原付で、荷物を載せるカゴが付いているだけでなく、車高が下がったことで重い荷物の積み下ろしがしやすく、乗り降りしやすくなったのがメリットです。
また、ハンドリングしやすく小回りがききやすいので、新聞配達バイトに最適な原付バイクです。
乗り心地や思い荷物を載せた時のショックを吸収しやすくするためフロントフォークのインナーチューブが太くなっています。
そのため、リアショックのストロークが伸びているのも魅力と言えるでしょう。
②ヤマハ ギア
ギアはヤマハのスクータータイプの原付バイクで、さまざまな配達業務に対応するよう開発されています。
荷物の積み下ろしや乗り降りがしやすく、耐久性が高い業務用スクーターで、スーパーカブからヤマハギアに乗り換える新聞販売店も増えています。
ギアは積載能力が高いのが最大のメリットで、スクーターの特徴を活かしていると言えるでしょう。
価格的に見ても、スーパーカブが23万円ほどなのに比べギアは21万円ほどと、2万安いのも人気の理由ではないでしょうか。
また、原付に乗り慣れていない人でもすぐに運転できるAT式で、見た目もカブよりスタイリッシュ。
「スーパーカブの見た目がちょっと…」という若い方や女性の方もギアなら抵抗がないかもしれません。
まず、原付バイクの乗り方の基本は疲れにくく操作しやすい姿勢をとることが大切です。
広く視界がとれるよう、背筋をしっかりと伸ばして座りひじを外に突っ張らずハンドルを持ち、肩の力を抜きましょう。
カーブを曲がる際は手前でしっかりと原則し、体と車体を傾けて一体となり曲がりましょう。
また、体を傾けても視線は水平状態でキープし、曲がる先もしっかりと見ることが重要です。
次に、スーパーカブ、ホンダギア、それぞれの乗りこなし方を見ていきます。
①スーパーカブの乗りこなし方
まず、スーパーカブはAT式ではないため、ギアチェンジが必須です。
ただ、ギアチェンジのためのクラッチ操作はなく、左足元のペダルを押し下げればギアチェンジが可能となっています。
つま先のペダルを踏めば、ニュートラルから1~3へとシフトアップでき、かかとのペダルを踏むとその逆で、3~ニュートラルへとシフトダウンが可能です。
マニュアル車に慣れている方は原則する際、ギアをシフトダウンしエンジンブレーキをかけますが、スーパーカブでこの行為は避けた方がいいでしょう。
その理由はカブの構造上強くエンジンブレーキがかかり、強い衝撃がかかってしまうからです。
また、スーパーカブをうまく乗りこなす方法にブレーキワークがあります。
一般的に、原付バイクは右手グリップのレバー部分と右足元のペダルによってブレーキをかけます。
そのため、原付で走行中にブレーキをかける時、右手ブレーキだけを使うことが多いですが、これが意外と危険です。
右手ブレーキレバーだけでブレーキをかけてしまうと、フロントのみの制御となります。
車と違い、原付のブレーキが2か所となっているのはブレーキ制御がフロントとリアが別々という理由からです。
そのため、フロントブレーキだけをかけてしまうとバランスが崩れ転倒リスクが高まってしまうのです。
新聞配達バイトは雨や雪など悪天候の日も行うため、フロントブレーキだけで止まろうとするとどんなに危険か予想がつくでしょう。
うまく原付を乗りこなすには右手レバーと右足ペダルの両方を同時に操作する必要があります。
両方を操作する練習をしておくといいでしょう。
②ギアの乗りこなし方
次にヤマハギアの乗りこなし方です。
こちらはAT式なので、特に難しい操作はありません。
バイクが直立した状態でシートに座りリアブレーキを握ってスタンドを左足で踏む込むだけ、とカンタンです。
さらに、解除ボタンを押しながらリアブレーキを握り解除ペダルを踏みこめばOKです。
リアブレーキが同時にかかるので、安定した状態で荷物を積んだり、載せたりできます。
新聞配達を行う際、徒歩や自転車だと体力が消耗する上、時間がかかり過ぎてしまうため、多くの場合原付バイクを使用します。
ただ、うまく乗りこなせないと配達に手間取ってしまうでしょう。
大前提として、交通ルールをしっかりと守り、原付を運転しなければなりません。
その上で、うまく乗りこなせるようポイントをおさえておくことが重要です。
「新聞配達バイトをやってみたいけれど、原付にうまく乗れるか不安…」という方は参考になさってみてください。